質問の選択肢

カウンセリングやソーシャルワークの面接では、「質問」を数多く行います。カウンセリングというと、あまり質問するイメージがないように思われるかもしれませんが、傾聴を中心に行うとしても質問は大切です。特に短期療法では質問は重要な方法となります。

質問をするときに、あえて選択肢を絞るとその後の選択や行動が変化することがあります。戦略的に行うということで、社会福祉の分野ではあまり好まれる方法ではないかもしれません。

こどもの場合、例えば、なかなか起きないときに「(布団から出るのに)抱っことおんぶどっちがいい?」と訊きます。また、食事をなかなか食べられないときに「サバと大根どっち食べる?」と訊きます。そこには「起きない」や「食べない」という選択肢がないのです。起きる、食べるという前提で質問します。前提を変えてしまうと、行動しやすくなることがあります。

質問というと何かを知るために行うと思われますが、行動をとりやすくするために行う質問もあるのです。

1月 17, 2013

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