グループによる支援

ある機関のグループにスタッフとして参加していましたが、先月終了いたしました。一般的には、グループによる参加者の支援は、グループワーク、グループカウンセリング、グループサイコセラピー、集団精神療法などの呼び方があります。

それぞれの用いる技術は異なるのでしょうし、その基盤とする学問的背景もそれぞれだと思います。しかし、実際に参加していると、その境界はあいまいなように感じます。

ソーシャルワーカーとしては、グループによる支援はソーシャル・グループワーク(集団援助技術)となりますが、社会福祉的な援助だけを行っているわけではありません。心理的なアプローチを行うときもありますし、内容としてはサイコセラピーに近くなる時もあります。グループワークには治療的グループという分け方もあって、そのグループではある程度のメンバーの行動変容を目指します。

グループの種類は、参加するスタッフ(通常はコンダクターといいます)やメンバーが、どのような場としたいのかによって決まるのかもしれません。その機関が決めるのではなく、参加するものが決めるのではないかということです。社会福祉的な支援としたければ、グループワークに、心理的・精神的な支援としたければ、グループカウンセリングやサイコセラピーにということですね。

いずれにしても、グループに参加することはとても大きな体験となります。私は、約2年間とても良い経験をさせていただきました。

また、集団精神療法には劇を用いた方法もあります。サイコドラマがその代表ですが、以前勤めていた病院では、その分野の有名な先生も勤務されていて、私も参加して勉強させていただいたことがあります。

サイコドラマは言葉の刺激だけではなく、身体も刺激を受けます。目の前でドラマを観ることの視覚的な刺激、実際に演じることの鳥肌が立つような刺激もあります。刺激ばかりになっていまい、うまく表現できていませんね。

やはりグループは参加して感じていただくのが一番ですね。

4月 4, 2013

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