コンプリメントの練習

コンプリメント(compliment)とは、褒める・敬意を表するといった意味ですが、ブリーフセラピーの中でも、ソリューションフォーカスト・アプローチでは大切な技法とされています。直接的、間接的などコンプリメントにはいろいろやり方はありますが、やり慣れていないと、嫌味としてとられることや、単なるお世辞になってしまうことがあります。つまり、普段から練習して、自然にできることが必要です。

そう思って、以前勤めていた事業所で一日に一度コンプリメントをすることを決めました。一緒に働いている同僚や上司をコンプリメントします。一日一善ならぬ、一日一コンです。これがなかなか難しく、人事考課の目標にもして一年間やりましたが、結果は一日一コンは無理でした。

コンプリメントはやりやすい人とそうでない人がいます。上司は基本的にゴマをするようになってしまい、ダメでした。また、上司でなくてもプライドが高いというか、対象者自身が私より上であると思っているような場合はやりにくかったです。

最初は気持ち悪いとか、何か企んでいるのではと言っていた職員も、コンプリメントを続けていると慣れてくるのか、私をそういうことを言う人なんだと思ってくれていたようです。

一日一コンは無理でしたが、実際にコンプリメントするかどうかではなく、この人の良さはどこだろう、どこを褒めることができるのだろうと考え、探し続けることがカウンセリングを行う上で必要であると気づきました。

職場だけでなく、家庭でもやれるともっと良いのでしょうけど…。

12月 2, 2012

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