コンプリメントとジェラシー
何回かコンプリメントについて書きました。カウンセリングの時に行う技法の一つですが、クライエントの良いところをほめるというような意味合いです。
何でもかんでもほめればよいというものではありません。なので、センスが必要でなかなか簡単にはできないのだと思います。
その基本としては、事実を言うということです。嘘は言わないということですね。また、お世辞はやめることです。事実を言うことは簡単なようで難しいです。
事実でありながら、それを事実と思えないことや、思ってもなかなか言えないことがあります。いくつか理由はあるのでしょうが、一番邪魔なのが嫉妬(ジェラシー:jealousy)ですね。嫉妬には二つの意味があります。一つは自分より優れているものに対するねたみ、もう一つは自分の大切な人へのやきもちです。この場合は前者ですね。
自分が全くできないようなことは、嫉妬が起きにくいのでコンプリメントできないということはないでしょう。自分とはあまり関係の内容な事柄についてはコンプリメントしやすいのです。
コンプリメントは相手の良いところをほめるわけですから、自分に関係している事柄をほめることもあります。できれば、自分をそのモノサシにしない方が良いのですが、基本的には自分の価値観で考えるしかないので、自分が基準となってしまいます。
そこで大事なのは、カウンセリング中に自分を脇に置いておくことです。価値基準は自分なのですが、自分はどうかという疑問は脇に置いておきます。また、ねたみを感じていながら、その感じている自分を意識しながら、コンプリメントすることも大事です。自身の嫉妬がすごいなーと感じながらコンプリメントするということです。
私は嫉妬が強すぎて、常に自分を脇に置き続けております。
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