家族とは

家族とは…、なんて改めて考えることはあまりありませんね。私は概念とか深い意味ではなく、家族がどのメンバーを指すのかと考えることがあります。

アディクションの分野では依存症になっている本人をIP(Identified Patient:患者と見なされた人)といいます。これは、家族療法の考え方を取り入れています。家族療法では、家族はIPも含んだメンバーすべてをいいます。

ケアマネジメントなどの介護の分野では、家族というと本人に対する家族であって、本人以外の関わる者といった意味があります。私もこのブログではそのような意味で家族という言葉を使用したことがあります。

家族療法や依存症の臨床では、家族には本人も含み、介護の分野では家族には本人は含まないということでしょうか。すべてとはいいませんが、どうもそのような傾向はあるようです。両方の分野で働いていると、家族という言葉の範囲をその場面で使い分ける必要があります。

では、あるメンバーが家族であるかどうかについて考えるときに、同居であるか別居であるかについてはどうでしょう。単身赴任のお父さんは?寮に入っている娘は?独立した息子とその嫁は?入院しているおばあちゃんは?どこまでが家族なんでしょうか。

理論的・学術的にはわかりませんが、同居か別居かではなく、そのメンバーが家族という意識を持っているかどうかだと、個人的には思っています。その家族のメンバーそれぞれによって、誰が家族なのか、どこまでが家族なのかという家族の捉え方は異なるのだと思います。

12月 27, 2012

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