ジョイニングとラポール
ジョイニングとは家族療法で大切とされる技術の一つです。波長合わせ、仲間入りなどといわれます。クライエントや家族全体の仲間に入れてもらう作業です。
ソーシャルワークの分野にも、ジョイニングに似たような考え方があります。ラポールや専門的援助関係、ワーカー・クライエント関係などといって、支援する者とされる者の信頼関係が大切であるとしています。
ジョイニングはかなり能動的にセラピストが関わります。トラッキング(クライエントの話に合わせる)、アコモデーション(家族のコミュニケーションのパターンに合わせる)、マイム(クライエントの動きに合わせる)などの技法が確立されています。しかし、実際に行ってみると難しいものです。
一方、ソーシャルワークではそのような関係は意識しますが、意図的に技法のようなものとして行うことはありません。
ジョイニングは面接の前半15分くらいで、波長を合わせることが求められます。ソーシャルワークではそのような考え方はしません。1年間担当してようやくラポールがついたなどと表現します。
どちらが良い悪いといったことではありません。考え方の違いです。
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