本人の意思

認知症になり有料老人ホームに入所した父のことです。帰宅欲求が強くなり困るとのことで、先日面会に行きました。

少し話していると、数日前と様子が違う。目に力があって、話の内容も理解できます。父が話していることもよくわかります。なぜか父の状態は数日前より良くなっていました。そのため、帰宅できない理由もよくわかり納得することができました。

通常、認知症は不可逆的(元に戻らない)で、進行性(状態が進む)の疾患と考えられています。父はアルコール依存症なのですが、アルコールの脳への影響としては、ウェルニッケ脳症(眼球運動障害、運動失調、意識障害)やコルサコフ症候群(健忘症状)が挙げられます。ちなみに、ウェルニッケ脳症は回復する可能性がありますが、コルサコフ症候群は基本的に不可逆的です。

まあ、父の場合は一時的なものかどうかわかりませんが、状態が良くなっていることは確かです。

しかし、そのような回復したような状態が続くと、今後の方向性については再検討する必要があります。同居の家族は介護はできないし、本人の状態が良くても再び今までと同様の生活は送れないと考えている。別居している私も介護などはできない。

本人の認知機能が回復したのであれば、今後の方向性について本人とも話し合う必要があります。現在は自分の意思で入所しているわけではないので、本人の意思を確認しなければなりません。至極当然のことです。

また、面会に行く必要があります。

12月 29, 2012

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