ブレーキ
C(クライエント):この前、結局ぶつかっちゃって。それでようやく止まったのですが…。
T(セラピスト):もうそろそろブレーキの使い方を覚えてください。
C:でも、どうも加速してしまって。気付いた時にはどーんと。
T:あのー、ブレーキはついているのですか?
C:はい。ブレーキはあるのです。あるのですが、踏むのが遅いようで。
T:これからは少し早めに踏んでくださいね。コントロールが大事です。
C:3か月くらい前から踏めると良いと思いますが。
T:でも、アクセルの踏み方を緩やかにするだけで、ブレーキをあまり踏まなくても良いのですよ。
C:そうなんですよね。ブレーキよりもアクセルの踏み方が問題かと。
T:アクセルから足を離すだけで、エンジンブレーキがかかるのですから。
C:そうか。エンジンブレーキか…。
T:長い下り坂ではフットブレーキばかり使っていると、ベーパーロック現象になって、ブレーキが利かなくなりますよ。
C:わかりました。
あるグループで聴いた仕事の悩みの相談です。しかし、クライエントは運転関係の仕事ではありません。仕事をやりすぎてしまい休んでしまうというお話です。
メタファー(metaphor:隠喩)ですね。メタファーは、比喩の一種ですが、比喩であることを明示しない表現方法です。メタファーはそのクライエントに合うかどうか、よく吟味する必要があります。
このような相談で解決に至ったら良いですね。
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