父の方向性

父は老人保健施設(老健)に入所しています。先日、歯磨き粉と切手がほしいとのことで、面会してきました。

前回、父は実家の家族に今後の方向性について、手紙で自分の希望を伝えたはずと書きました。実際にそのような内容、つまり退所して家に帰りたいということの手紙を書いて、その返事が届いたそうです。

その返事の内容は、家に帰ることはできないということだったようです。

今まで、施設や病院に入所・入院していて、状態が良くなっても、また介護が必要なくなっても自宅に戻れない高齢者やその家族と関わってきた経験があります。

しかし、自分の家族となると、すっきりと割り切ることができず、色々な感情が湧いてきてしまいます。これは自分も関わっているからなんですね。本人のデマンド(要求)やニーズ(満たすべきもの)を考えても、現時点では良い解決方法を決めることができません。

さて、父はこの返事に納得できないようで、私から家族に話してほしいとのことでした。私も他の家族を説得するようなことはしたくないので、それは断って、父からアプローチすることを勧めました。もう一度手紙を書いてみるそうです。

父は要介護4ですが、認知症の症状は落ち着いていて、周辺症状(幻覚・妄想などの精神症状や行動異常)はもちろん、中核症状(記憶障害、失見当などの基本的症状)も特にないようです。歩行も可能で身体的にも特に問題ありません。

来月、要介護認定の有効期限が切れ、更新の予定です。認定調査がありますが、大幅に軽い要介護度なりそうです。老健は、要介護1から5の人が入所できますが、要支援になると老健は利用できません。

父の今後の方向性を決めなければならない時期が迫っています。

4月 15, 2013

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