家族の気付き

先日、摂食障害のご本人とご家族からお話を伺いました。

今までは、ご本人の行動について、お父さんは理解できずに叱ってばかりいたそうです。その行動とは、たくさん食べること、極端に食べないこと、ものすごくたくさんの運動をすることです。

これは摂食障害の過食、拒食、浄化行動といわれるものです。浄化行動としては、一般的には運動よりも嘔吐がみられることが多いです。通常は過食と嘔吐がセットになっています。

この方の場合は、浄化行動として激しい運動をします。元々身体を使う表現が好きでしたが、その表現については、お父さんは否定的に捉えていました。

数年前から摂食障害の症状が出てきたのですが、最近になってようやく、本人にとっての表現の大切さに、お父さんは気付いたと言います。

そのご家族の気付きと症状の改善に関係があるかどうかはわかりません。しかし、その気付きによって、今後の生活が変化することはあると思います。むしろ、部外者である私にそのようなことを話している時点で、すでに変化が始まっていると捉えた方が自然であると感じます。

5月 13, 2013

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