原因の大切さ

通常、ソリューション・フォーカスト・アプローチ(解決志向アプローチ)では、基本的に原因を追及しません。日常生活における心理的な困りごとについては、なにが原因で、何が結果かわからないことが多いからです。

ですから、原因ではなく、解決について焦点を当てて、何が悪いのかではなく、どうなることが良いのかを話し合います。

しかし、問題ばかり見ているクライエントにとって、解決について話すということは辛い場合もあります。また、問題ばかりをみてしまうことがそのクライエントの考え方の枠組み(フレーム)であるとするならば、そのフレームに沿って、困りごとを訊くことが求めらることもあります。

このフレームに沿って話を聴くというのは、ジョイニング(波長合わせ)とも呼ばれています。ジョイニングは家族療法では重要なセラピストの態度です。

困りごとについての考え方のフレームを明確にしているものが、クライエントが話す原因と結果の関係性です。原因と結果を確認することによって、フレームを理解することができます。

フレームが変わると(リフレーム)、問題が問題でなくなることは多いです。そのため、リフレームを目指して支援することがカウンセリングの目標となることもあります。

解決について話す前に、まず、クライエントが思う原因を確認することも大切だなと、日々感じています。

12月 1, 2013

コメントを残す