カウンセラーの変化
カウンセリングでは、クライエントの変化に着目することがあります。変化についての感じ方や考え方を話し合うことによって、変化することができるクライエントの力を支持していくのです。
先日、カウンセリング中に、クライエント自身の変化について話していました。しばらくすると、カウンセラーも変わったのではないか、とクライエントから返されたのです。
カウンセリングでは、しばしば、カウンセラー自身のことが話題になる場合があります。カウンセラーとしては、自分自身の話はしない、そのことを解釈する、そのまま自身の話をするなど、色々と対応は考えられるでしょう。
変化に着目するということは、クライエントだけではなく、カウンセラーについても同様です。カウンセリングは、クライエントとカウンセラーの相互作用ですから、クライエントの変化のみ扱うということはおかしいわけです。特に、クライエントがカウンセラーの変化をどのように捉えているかを、表現してもらうことは大切なことです。
しかし、自分自身のことになると、なかなか扱うのは難しくなります。私の場合、自分のことを話しているとなんだか恥ずかしくなるのです。
その時は、表現することが上手なクライエントでしたので、しばらく私の変化について話しました。もちろん、クライエントとの関係の中での変化を話すのです。そして、そのことがクライエントのより良い変化につながれば、カウンセリングは終結に近づくのではないかと思っています。
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