中途半端なコンプリメント

ブリーフセラピーでは、コンプリメントが大切であると言われています。コンプリメントは、クライエントを褒めることに近い意味ですが、クライエントが自身のポジティブな側面に気付くために行います。

「○○なんてすごいですね」「すばらしいですね」などと直接的にコンプリメントすることもあれば、直接的には言わずに間接的に表現することもあります。以前も間接的なコンプリメントについては書きましたが、私は間接的な方が好みのようです。

コンプリメントをするために、準備段階として質問をするのが一般的なやり方です。「それってどういうことですか?」「…というと?」「もう少し詳しく教えてください」などと質問をして、回答に対してコンプリメントします。

しかし、クライエントの回答に対して「すごいですね」と素直に伝えても、すべてが効果的なコンプリメントになるとは限りません。逆に、ある事柄に焦点を合わせた質問をするだけでも、コンプリメントの効果が得られることもあります。

この間接的なコンプリメントは、中途半端なコンプリメントとも考えられますが、深く考えることができる方には有効だと思います。

コンプリメントは完結させないことで、直接的なコンプリメント以上の効果が得られる場合もあります。

3月 25, 2014

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