医学モデルと生活モデル

先日、頭痛がひどくて、病院へ行きました。CTを撮り、採血をしてもよくわからず、少し大きな病院に紹介されました。そこでも、採血をして、首から頭部にかけて超音波(エコー)検査をして、CTを撮り、その後造影剤を入れてCTを撮り、耳鼻科で鼻の穴から内視鏡を入れて確認をして、さらに注射器を直接刺してみてようやくわかりました。

首の上部のリンパ節に膿がたまっていたのです。

触ってもとても腫れていることがわかっていたので、おそらくそうではないかと思っていたのですが…。いろいろな検査をして、自分の身体の中でどのようなことが起きているのか、少しわかりました。

状態がわかると、対処方法が決まります。今回の場合は、抗生剤と痛み止めの処方です。また注射器で多少膿を抜いたので、腫れもひいて楽になりました。

このような対応は医学モデルといいます。もしくは修復モデルです。悪いところを明らかにして、そこを叩く。原因と対応、そして結果がはっきりしています。

社会福祉や心理の分野では、医学モデルに対する概念として、生活モデルが重要視されます。これは、悪いところを叩くのではなく、それを抱えたまま、いかに生活するを考えようといった姿勢です。当相談室で行うカウンセリングでも、この点を大切にしたいと考えています。

しかし、今回のような痛みを経験すると、医学モデルの大切さもよくわかります。

原因を明らかにして、対処することも、それを抱えながら生活するのも、どちらも必要なんですね。

4月 25, 2015

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