信用できますか

昨年、ご家族の相談を受けました。ご本人は10代の女性なのですが、ご両親のみの相談です。ご両親は、再婚されていて、ご本人はお父さんの連れ子です。

ご本人は、お金の使い方が荒く、お父さんがお金を頻繁に渡してしまいます。また、借金もしています。お母さんはお金のことは仕方がないと思いながら、何とかしたいと思っています。お父さんも何とかしたいと思っていますが、前妻(ご本人の生みの親)を事故で亡くしており、本人も母親が亡くなったことが大きなショックとなっていたことから、とても甘やかして育ててしまいました。

借金の尻拭いをどうするかという話になりましたが、お母さんは、なかなか娘を信じられないという言葉や態度があり、その点をお父さんがどう思っているかがポイントになると私は考えました。

そこで、お母さんの意見に続いて、このような借金を続けるような状態で、娘さんのことを信用できるのでしょうか?とお父さんに質問しました。すると、お父さんは激高し、その発言は許せませんと興奮して話されました。

私は、「(お父さんは娘さんを)信用できるのですか?」と問いましたが、お父さんには「カウンセラーとしては、娘さんのことを信用できませんよ」と伝わったのです。

その後、質問の意図や私の考え方を説明しましたが、あまり良い効果は得られませんでした。お父さんはより娘さんを守ろうとするでしょうし、お母さんとの関係も悪化してしまったように感じました。

お父さんと娘さんの連合を解くこと、お母さんの存在感を出すこと、お金の管理や決定方法を変化すること、お父さんとお母さんのバランスを変化させること、娘さんの評価を全体から部分に変化することを方針として面接を行いましたが、ほとんどできませんでした。

面接の前半部分のジョイニングが不十分でしたので、このような結果になったのだと考えています。

反省し、今後の支援に活かしたいと思っています。

9月 9, 2017

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