病気を作る
精神疾患・精神障害の原因は様々です。脳内の神経伝達物質や、脳自体の変化など脳の問題、人間関係や物理的な環境などのストレス、心の問題などが挙げられます。
しかし、多くの場合、単一の要因によって発症するのではなく、複数の要因が複雑に絡み合って、症状が出現すると考えられています。
その要因のなかに、支援者との関わりも含まれることがあります。
支援者とクライエントの面接の中で、症状につながるようなネガティブな側面ばかりを取り上げ、対象者がその部分のメリットを感じることによって、病気が作られることがあると考えられています。
病は気からといいますが、気持ちで病気になってしまうのです。自己暗示といってもよいと思います。
その一方で、本当に治療の必要な場合、つまり支援者の影響がない場合もあります。当然のことですが、この場合はなるべく速やかに治療につなげるべきです。しかし、症状が出てからだと、この見極めはなかなか難しいと思います。そのため、なるべく支援者が病気を作らないように気を付けることが求められます。
支援者としては、対象者の病気を作ってしまう可能性があることを、常に意識する必要があります。私自身も気を付けておきたいと感じています。
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